非接触事故は「ぶつかっていないから問題にならない」と思われがちですが、実際には過失割合が争われるケースが少なくありません。
相手の行為によって回避行動を取らされ、結果として転倒や衝突が発生した場合でも、事故として扱われるためです。
ただし、接触がない分だけ事故原因の判断は難しくなりやすく、証拠や主張の内容によって過失割合が変わります。
自分に有利な結果を目指すには、どのようなポイントを押さえておくと良いのかを理解しておくことが重要です。
本記事では、非接触事故における過失割合の決まり方、実際の事例、争点になりやすいポイントまでをわかりやすく解説します。
納得できない場合の対処法や有利に進めるための具体的な方法も紹介するので、トラブルを抱えている方は参考にしてください。
・非接触事故の過失割合が決まる流れは、事故の状況を整理、判例タイムズの基準に当てはめる、実際の状況に応じて過失割合を修正、当事者や保険会社で話し合う
・非接触事故の過失割合に納得できない場合の対処法は、過失割合の修正を求める、交通事故紛争処理センターに依頼する、弁護士に相談して対応を任せる
・非接触事故の過失割合で争点になりやすいポイントは、事故との因果関係、回避行動が適切だったか、危険を事前に予測できたか、客観的な証拠の有無
・非接触事故で過失割合を有利にするには、事故状況を正確に記録しておく、ドライブレコーダーや証拠を確保する
非接触事故でも過失割合は発生する
非接触事故であっても、過失割合はしっかりと発生します。事故の成立において重要なのは「接触の有無」ではなく、「相手の行為と結果との関係」です。
交通事故では、相手の運転によって危険な状況が生じ、結果として回避行動を取らざるを得なくなった場合でも、因果関係が認められれば事故として扱われます。
非接触事故は証拠が少なくなりやすく、「本当に相手の行為が原因なのか」が争点になりやすいです。
そのため、相手の関与が不明確な場合は事故と認められなかったり、過失割合が不利に判断されたりする可能性もあります。
接触がないからといって責任がなくなるわけではないため、事故の仕組みを正しく理解しておくことが重要です。
非接触事故の過失割合が決まる流れ
非接触事故の過失割合は、いくつかのステップを経て判断されます。実際にどのような流れで決まるのかを確認していきましょう。
- 事故の状況を整理する
- 判例タイムズの基準に当てはめる
- 実際の状況に応じて過失割合を修正する
- 当事者や保険会社の話し合いで最終的に決まる
事故の状況を整理する
まずは、事故当時の状況を具体的に整理します。車両の位置関係や進行方向、速度、周囲の環境などを時系列で確認していくことが重要です。
非接触事故は証拠が少なくなりやすく、当事者の認識にズレが生じやすい特徴があります。
そのため、曖昧な記憶に頼るのではなく、ドライブレコーダーや現場写真、目撃者の証言など客観的な情報をもとに事実関係を固めることが必要です。
この段階で整理した内容が、その後の過失割合の判断に大きく影響します。できるだけ具体的かつ正確に状況を把握しておきましょう。
判例タイムズの基準に当てはめる
次に、事故の類型をもとに過失割合の基準へ当てはめます。交通事故では、過去の裁判例を整理した「判例タイムズ」の基準を参考にするのが一般的です。
まずは、自分の事故に近いケースを探し、基本となる過失割合の目安を確認します。
ここで示される割合は出発点となるものであり、この時点で最終的な割合が確定するわけではありません。
非接触事故の場合でも、進路変更や交差点での出会い頭など、類似する事故類型に当てはめて検討されます。
どの類型に該当するかによって、その後の交渉の方向性も変わるため、より自分の事故に近いものを選ぶことが重要です。
実際の状況に応じて過失割合を修正する
基準に当てはめた後は、事故ごとの事情に応じて過失割合を修正します。判例タイムズの数値はあくまで目安であり、個別の事情によって調整される前提です。
たとえば、見通しの悪い場所での事故や、速度超過、合図の有無などは修正要素として評価されます。
非接触事故では特に、回避行動の適切さや危険の予測が可能だったかどうかが重視される傾向があります。
そのため、同じような事故類型であっても、具体的な状況によって過失割合が変わることは珍しくありません。
自分に有利な事情がある場合は、この段階でしっかり主張していくことが重要です。
当事者や保険会社の話し合いで最終的に決まる
最終的な過失割合は、当事者や保険会社との交渉によって決まります。ここまでに整理した事故状況や基準、修正要素をもとに、双方の主張をすり合わせていく流れです。
提示された割合にそのまま同意する必要はありません。根拠が不明確な場合は説明を求め、納得できなければ修正を求める姿勢が重要です。
話し合いで合意できない場合は、交通事故紛争処理センターの利用や訴訟に進むケースもあります。
過失割合は交渉次第で変わるため、根拠と証拠をもとに冷静に対応していきましょう。
非接触事故の過失割合|ケース別の事例
非接触事故の過失割合は、判例タイムズの基準をもとにしつつ、実際の状況に応じて調整されます。
ただし、接触がない事故は判断が難しく、具体的なイメージを持ちにくいと感じる方も多いでしょう。
そこでここでは、実際の事例をもとに、どのような場面でどの程度の過失が認められるのかを確認していきます。
- 自転車同士で回避行動により転倒した非接触事故の事例
- 交差点で自転車を避けて転倒した非接触事故の事例
- 車の進路変更でバイクが転倒した非接触事故の事例
- 車の進路変更を避けて発生した非接触事故の事例
自転車同士で回避行動により転倒した非接触事故の事例
歩道上で対向自転車を避けようとして転倒した非接触事故の事例を紹介します。過失割合は、自転車A:自転車B=30%:70%です。
【事故の概要】
- 自転車Aは歩道上を直進して走行していた
- 自転車Bは車道から横断歩道付近を通り、斜めに歩道へ進入した
- 自転車Bが自転車Aの進路付近を通過したため、接触の危険が生じた
- 自転車Aは衝突を避けるためにハンドルを左に切った
- 雨で路面が濡れていた影響もあり、そのまま転倒した
【判断理由のポイント】
- 自転車Bは歩道に進入する際に周囲の安全確認を怠っていた
- 自転車Aに回避行動を取らせた点が事故の原因と認定された
- 一方で、自転車Aにも回避の方法を選べた可能性があると判断
- 双方に過失があるとして過失相殺が行われた
この事例では、自転車Bの進入方法が危険であったことが重視され、接触がなくても事故原因と認められています。
ただし、自転車Aにも回避行動の余地があったと評価されており、過失割合は一方的にはなっていません。
非接触事故では、どちらの行動が事故を招いたのかを具体的に判断されることが分かる事例です。
交差点で自転車を避けて転倒した非接触事故の事例
交差点で進入してきた自転車を避けようとして転倒した非接触事故の事例を紹介します。過失割合は、自転車A:自転車B=70%:30%です。
【事故の概要】
- 自転車Aは交差点に向かって歩道上を進行していた
- 自転車Bは交差道路から交差点内に進入してきた
- 交差点は塀があり見通しが悪い状況だった
- 自転車Bは一時停止や徐行をせずに進行した
- 自転車Aは衝突を避けるために急ブレーキをかけて転倒した
- 自転車Aはサドルが高く、前かごに荷物を積んでおり不安定な状態だった
【判断理由のポイント】
- 自転車Bには一時停止義務違反や前方不注意があった
- 見通しの悪い交差点で安全確認を怠った点が過失と認定
- 一方で、自転車Aにも交差点手前での注意不足があった
- 自転車の状態が不安定であったことも転倒に影響したと評価
- 本件事故の発生については、自転車Aの側にむしろ落ち度が多いと判断された
この事例では、自転車Bの安全確認不足が認められているものの、自転車Aの運転状況や注意不足がより大きく事故に影響したと判断されています。
非接触事故では、相手に過失があっても自分側の行動が大きく影響していると判断されると、過失割合が逆転することもあることに注意が必要です。
車の進路変更でバイクが転倒した非接触事故の事例
車の進路変更によりバイクが回避行動を取って転倒した非接触事故の事例を紹介します。過失割合は、車:バイク=100%:0%です。
【事故の概要】
- バイクは市内の3車線道路を直進して走行していた
- 車は第2車線を走行中、前方車両の影響で進路変更を開始した
- 車は十分な安全確認をしないまま第1車線へ進入した
- バイクは衝突を避けるため急ブレーキをかけた
- 接触はなかったが、バランスを崩して転倒した
【判断理由のポイント】
- 車は進路変更時の安全確認義務を怠っていた
- 進路変更の合図が直前であり、後方車両への配慮が不足していた
- 進路変更自体が唐突で危険な行為と評価された
- バイクの急ブレーキは衝突回避としてやむを得ない行動と判断
- 他の回避方法を選択できたとはいえず、過失は認められなかった
この事例では、車側の進路変更が極めて危険であったことから、接触がなくても事故の原因はすべて車側にあると判断されています。
非接触事故であっても、相手の行為が重大な危険を伴う場合には、一方的に過失が認められるケースもあることが分かる事例です。
車の進路変更を避けて発生した非接触事故の事例
車の進路変更を避けようとしたバイクが転倒した非接触事故の事例を紹介します。過失割合は、車:バイク=65%:35%です。
【事故の概要】
- 車は片側2車線道路の左車線に一時停止していた
- 後方からバイクが走行してきた
- 車が発進する際に進路上へ動き出した
- バイクは衝突を避けるため減速しながら回避行動を取った
- その際にバランスを崩して転倒した(接触なし)
【判断理由のポイント】
- 車は発進時に後方の安全確認が不十分だった
- 進路上に進入した行為が事故の原因と評価された
- 一方で、バイクにも回避行動の方法に改善の余地があると判断
- 非接触であっても双方の行動が事故に影響していると認定
- その結果、過失割合は一方的ではなく修正された
この事例では、車の発進行為が事故のきっかけとなったものの、バイク側の回避方法にも一定の落ち度があると判断されています。
非接触事故では、相手に原因があっても自分の対応次第で過失が認められることがあり、最終的な割合は交渉によって調整されるケースがあることが分かる事例です。
非接触事故の過失割合に納得できない場合の対処法
提示された過失割合に納得できない場合は、まず根拠を確認しましょう。どの基準で判断されているのかを把握することが重要です。
そのうえで、ドライブレコーダーや現場写真などの証拠をもとに、修正を求めていきます。
話し合いで解決しない場合は、交通事故紛争処理センターや弁護士への相談も検討してください。
- 提示された過失割合の根拠を確認する
- 保険会社と交渉して過失割合の修正を求める
- 交通事故紛争処理センターなどに依頼する
- 弁護士に相談して対応を任せる
提示された過失割合の根拠を確認する
まずは、提示された過失割合の根拠を具体的に確認します。どの事故類型に当てはめたのか、どの事実が評価されているのかを明確に把握することが重要です。
非接触事故では、因果関係や回避行動の評価によって結果が大きく変わります。
そのため、単に割合だけを見るのではなく、どのような前提で判断されているのかまで確認しておきましょう。
説明が不十分な場合は、そのまま合意せず詳細な説明を求めることが大切です。根拠を理解したうえで対応することで、過失割合の見直しにつながる可能性があります。
関連記事:交通事故の過失割合に納得いかないときは?対処法や決め方をわかりやすく紹介
保険会社と交渉して過失割合の修正を求める
根拠を確認したうえで納得できない場合は、保険会社に対して過失割合の修正を求めます。主張は感覚ではなく、具体的な事実や証拠をもとに伝えることが重要です。
たとえば、ドライブレコーダーの映像や現場写真、事故直後の記録などがあれば、有利な材料になります。
非接触事故では「どの行為が事故につながったのか」が重視されるため、因果関係を意識して主張を組み立てましょう。
また、相手の説明に矛盾がある場合や評価が偏っている場合は、その点を指摘することも有効です。
交渉次第で過失割合が変わるケースもあるため、根拠を示しながら粘り強く対応していくことが求められます。
関連記事:保険会社の対応が悪いときの対処法|相談先やNG対応を実態とともに解説
交通事故紛争処理センターなどに依頼する
保険会社との交渉で解決しない場合は、交通事故紛争処理センターの利用を検討しましょう。ここでは、中立的な立場から過失割合や賠償内容について判断してもらえます。
具体的には、事故の状況や主張、証拠をもとに担当者が内容を確認し、和解のあっせんが行われます。
双方の言い分を整理したうえで、妥当と考えられる過失割合や解決案を提示してくれる流れです。
それでも合意に至らない場合は、審査手続に進むこともあります。この場合、弁護士などが関与し、より専門的な観点から判断が示されます。
提示された内容に保険会社が従うケースも多く、実務上の解決につながりやすいことが特徴です。
弁護士に相談して対応を任せる
交渉が難しい場合や主張に不安がある場合は、弁護士への相談も有効です。法律の観点から過失割合を検討し、適切な主張を組み立ててもらえます。
非接触事故では、因果関係や回避行動の評価が争点になりやすく、専門的な判断が求められます。
弁護士に依頼すれば、判例や実務を踏まえた主張ができるため、不利な条件で合意してしまうリスクを抑えることが可能です。
また、保険会社とのやり取りを任せられることもメリットです。交渉の負担を減らしながら、より納得できる結果を目指しやすくなります。
非接触事故の過失割合で争点になりやすいポイント
非接触事故では、接触がない分だけ判断が難しく、特定のポイントが争点になります。過失割合に影響しやすい主な判断材料を確認していきます。
- 事故との因果関係が認められるか
- 回避行動が適切だったかどうか
- 危険を事前に予測できたか(予見可能性)
- 相手の行為の危険性がどの程度だったか
- 客観的な証拠の有無
事故との因果関係が認められるか
非接触事故では、まず「相手の行為が事故につながったのか」が重視されます。接触がない以上、単なる自己転倒と区別する必要があるためです。
たとえば、相手の進路変更や飛び出しによって回避行動を取らざるを得なかった場合は、因果関係が認められる可能性があります。
一方で、距離が十分にあった場合や影響が軽微と判断される場合は、関係性は認められないでしょう。
そのため、どのタイミングで危険が生じ、どのように事故へつながったのかを具体的に示すことが重要です。
回避行動が適切だったかどうか
非接触事故では、回避行動の内容も重要な判断材料です。衝突を避けるための行動であっても、その方法が適切だったかどうかが判断されます。
たとえば、急ハンドルや急ブレーキが必要な状況であれば問題ありませんが、過剰な操作として過失が認められる可能性があります。
他にも、別の回避手段を選べたのではないかと判断されることも少なくありません。
そのため、当時の状況に照らして合理的な行動だったかどうかが重要です。やむを得ない対応であったと説明できるかが、過失割合に影響してきます。
危険を事前に予測できたか(予見可能性)
事故が発生する前に、危険を予測できたかどうかも重要な判断材料です。交通事故では、あらかじめ危険を見越して行動する注意義務が求められます。
たとえば、見通しの悪い交差点や歩行者・自転車が多い場所では、通常よりも慎重な運転が必要です。
このような場面で注意が不足していたと判断されると、過失が認められます。
一方で、相手の行動が突発的で予測が困難だった場合は、過失が軽くなるでしょう。どの程度危険を予見できたのかが、過失割合の判断に影響します。
相手の行為の危険性がどの程度だったか
相手の行為がどれほど危険だったのかも、過失割合に大きく影響します。急な進路変更や安全確認不足など、危険性が高い行為ほど相手の過失は重く評価されます。
たとえば、後方確認をせずに進路変更した場合や、見通しの悪い場所で減速せずに進入した場合は、重大な危険行為と判断されやすいです。
このようなケースでは、接触がなくても事故の原因として強く評価されます。
一方で、通常の運転範囲内と評価される場合は、相手の過失が限定的になることもあります。行為の危険性がどの程度だったのかを具体的に示すことが重要です。
客観的な証拠の有無
非接触事故では、客観的な証拠があるかどうかが重要です。接触がない分、当事者の主張だけでは事実関係が認められにくい傾向があります。
たとえば、ドライブレコーダーの映像や現場写真、目撃者の証言などがあれば、事故状況を具体的に裏付けることが可能です。
これにより、因果関係や回避行動の妥当性を説明しやすくなります。
一方で、証拠がない場合は主張の信用性が低く評価されることもあります。過失割合に納得できない結果にならないためにも、事故直後から証拠を確保しておくことが重要です。
非接触事故で過失割合を有利にするには
非接触事故で過失割合を有利に進めるには、事故直後の対応が重要です。実務上とくに意識しておきたいポイントを確認していきます。
- 事故状況を正確に記録しておく
- ドライブレコーダーや証拠を確保する
事故状況を正確に記録しておく
非接触事故は事実関係の証明が難しい事故です。そのため、より鮮明で正確な記録を残しておくことが有利につながります。
客観的に見ても、曖昧な説明より具体的で一貫した内容のほうが信憑性は高く評価されます。
どのような位置関係だったのか、どのタイミングで危険が生じたのかなど、迷いなく説明できる状態にしておくことが重要です。
また、時間が経つほど記憶は曖昧になります。事故後はできるだけ早く、スマートフォンなどを使って現場の状況や自分の認識を記録しておきましょう。
こうした積み重ねが、過失割合の交渉で有利に働きます。
ドライブレコーダーや証拠を確保する
先ほども触れたとおり、非接触事故では客観的な証拠が重要です。証拠の有無によって、過失割合の判断が大きく変わります。
有効な証拠としては、ドライブレコーダーの映像や周辺の防犯カメラ、目撃者の証言などです。これらがあれば、事故状況や相手の行為を具体的に裏付けられます。
どれだけ証拠を集められるかによって、有利に進められるかどうかが左右されます。可能な範囲で早めに確保しておきましょう。
関連記事:ドライブレコーダーは事故の証拠になる?役立つ場面や事例を解説
非接触事故の過失割合で弁護士に依頼するメリット
非接触事故では判断が難しく、交渉が長引くケースも少なくありません。弁護士に依頼することで得られるメリットを確認していきます。
- 過失割合の交渉を有利に進められる
- 弁護士基準(裁判基準)での解決が目指せる
- 精神的な負担を軽減できる
- 保険会社とのやり取りを任せられる
過失割合の交渉を有利に進められる
弁護士に依頼すると、法的根拠に基づいた主張で交渉を進められます。感覚的な説明ではなく、判例や実務を踏まえた内容になるため、説得力が高いです。
非接触事故では因果関係や回避行動の評価が争点になります。専門的な判断が求められる場面も多く、個人で対応すると主張が弱くなりがちです。
その点、弁護士が介入すれば論点を整理しながら進められるでしょう。
また、不利な条件で合意してしまうリスクも抑えられます。適切な主張を積み重ねることで、納得できる過失割合に近づけましょう。
弁護士基準(裁判基準)での解決が目指せる
交通事故の示談には、大きく分けて「自賠責基準」「任意保険基準」「弁護士基準(裁判基準)」の3つがあります。この中で最も高い水準とされるのが弁護士基準です。
保険会社は一般的に任意保険基準で提示してきます。そのため、そのまま合意すると、本来より低い条件でまとまることも少なくありません。
弁護士に依頼すると、裁判になった場合を前提とした弁護士基準で交渉を進められます。
提示された内容に不満や疑問がある場合は、一度弁護士に相談して判断してもらいましょう。
精神的な負担を軽減できる
事故後は、過失割合の交渉や保険会社とのやり取りなど、対応すべきことが多くなります。専門知識が求められる場面も多く、精神的な負担が大きくなりがちです。
弁護士に依頼すれば、こうした対応を任せられます。交渉や連絡を代行してもらえるため、自分で対応する負担を減らすことが可能です。
事故対応に追われる状況から離れ、治療や日常生活に集中しやすくなります。無理に一人で抱え込まず、専門家に任せることも検討しましょう。
保険会社とのやり取りを任せられる
保険会社の説明は専門用語が多く、内容を理解しづらいと感じる場面もあります。交渉にも慣れているため、不慣れなまま対応すると主張が通りにくいことも少なくありません。
弁護士であれば専門知識をもとに対等なやり取りができます。内容を整理しながら交渉を進められるため、不利な条件で話が進むリスクを抑えられるでしょう。
また、過失割合が10対0の場合は、自分の保険会社が示談交渉を代行できません。
このようなケースでは自分で対応する必要があるため、弁護士に依頼するメリットはさらに大きくなります。
非接触事故の過失割合に関するよくある質問
非接触事故の過失割合に関するよくある質問を紹介します。
- 非接触事故で立ち去ってしまった場合はどうなる?
- 非接触事故では保険を使えないの?
- 非接触事故で後日警察から連絡が来るのは何日後?
- 非接触事故を起こしたかもしれない場合はどうすればいい?
非接触事故で立ち去ってしまった場合はどうなる?
非接触事故であっても、そのまま立ち去ると問題になる可能性があります。事故に関与している以上、報告義務が生じるためです。
たとえば、相手が回避行動によって転倒している場合、その場を離れると当て逃げや報告義務違反と判断されるおそれがあります。
接触していないから問題ない、とは扱われません。
後日、目撃情報や防犯カメラなどから特定されるケースもあります。事故に関与した可能性がある場合は、その場で警察に連絡し、適切に対応しておきましょう。
関連記事:非接触事故で立ち去ってしまったときにすべき行動|過失割合と裁判例について
非接触事故では保険を使えないの?
非接触事故でも、条件を満たせば保険は使えます。接触の有無ではなく、事故として認められるかどうかがポイントです。
たとえば、相手の行為によって回避を余儀なくされ、結果として転倒や衝突が発生した場合は、事故として扱われる可能性があります。
このようなケースでは、相手側の保険や自分の保険の対象です。
ただし、相手の関与が認められない場合や特定できない場合は、補償内容が制限されることもあります。
状況によって使える保険が変わるため、詳細は契約内容を確認しておきましょう。
非接触事故で後日警察から連絡が来るのは何日後?
非接触事故で後日警察から連絡が来る時期に、明確な決まりはありません。数日後の場合もあれば、数週間後に連絡が来るケースもあります。
相手が後から被害届を提出した場合や、防犯カメラ・ドライブレコーダーの確認に時間がかかった場合は、連絡まで期間が空くことがあります。
また、「接触していないから大丈夫」と判断していても、相手側が事故として申告しているケースもあります。不安がある場合は放置せず、早めに警察へ相談しておくと安心です。
非接触事故を起こしたかもしれない場合はどうすればいい?
非接触事故を起こした可能性がある場合は、そのまま放置せず警察へ相談しましょう。
接触がなくても、相手が回避行動によって転倒していれば事故として扱われる可能性があります。
「事故ではないと思った」「接触していないから問題ないと思った」というケースでも、後からトラブルになることは少なくありません。
立ち去ったと判断されると、当て逃げなどを疑われるリスクもあります。
そのため、不安がある場合は早めに状況を説明し、適切に対応しておくことが重要です。自己判断で放置しないようにしましょう。
関連記事:駐車場で車をぶつけたかもしれないときの対応|立ち去った場合のリスクと罰則
まとめ
非接触事故でも、相手の行為によって回避行動を取らされ、結果として転倒や事故が発生していれば、過失割合は発生します。
ただし、接触事故よりも事実関係の判断が難しく、因果関係や回避行動の適切さなどが争点になりやすいです。
そのため、事故直後から証拠を確保し、状況を正確に記録しておくことが重要です。
ドライブレコーダーや防犯カメラ、目撃者の証言などが、過失割合の判断を左右するケースも少なくありません。
また、提示された過失割合に納得できない場合は、そのまま合意せず根拠を確認しましょう。
交渉が難しい場合や不安がある場合は、弁護士へ相談することで適切な主張を行いやすくなります。
特に非接触事故は専門的な判断が必要になりやすいため、早めの相談を検討してください。
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相手とどう対峙すればいいか。ケガをしてても自動車保険会社からは一方的な対応をされる。弁護士とかに相談したくても知り合いにいない。そんな時頼りになるのが交通事故相談|弁護士ほっとラインです!事故に遭った時の対応から、示談金交渉や慰謝料など賠償金の算定など、役に立つ情報満載な上、交通事故に強い優秀な弁護士を数多く紹介しています。