岡山県警があおり運転対策として「鬼退治ボックス」を設置
全国のあおり運転対策<岡山県>
あおり運転が社会問題となってる中、岡山県警があおり運転の情報提供を求める『鬼退治ボックス』を公開し、11月21日より運用を開始しています。
これは、あおり運転や危険運転の被害にあったドライバーから、スマートフォンやドライブレコーダーなどの撮影データを募集し、悪質な場合はそのドライバーを特定し、道交法違反や暴行容疑など、あらゆる法令を駆使して摘発するという全国初の試みです。岡山県警交通指導課は「危険運転を見かけた場合でも「犯罪に当たる行為か分からない」「自分が被害を受けたわけじゃないし……」など、110番をためらってしまう方も多いと思います。鬼退治ボックスは電話よりも簡単に通報いただけるので、少しでも危ないと感じたらぜひご活用をお願いします」と協力を呼びかけています。また、現にあおり運転を受けているという緊急性が高い時は従来通り110番してほしい」としています。
岡山県警では、あおり運転に関する通報は県内の高速道路で2017年に161件だったが、18年に606件と急増。あおり運転に該当する車間距離保持義務違反容疑で同年に摘発したのは、一般道も含め139件に上っているとのこと。
なお、現状このサービスは岡山県のみの情報提供となっているため、自分が被害に遭った場合や、緊急性が高い場合には「110番通報または最寄りの警察署にご相談ください」としています。
初の摘発者
そして今月5日、岡山県警はここで寄せられた情報を基に、初めて危険な運転を行ったドライバーを摘発したと発表しました。県警によると、11月16日午後4時ごろ、倉敷市内の国道2号で50代男性が運転する軽乗用車を追い抜いた大型トラックの40代男性が、方向指示器を出さずに急に進路変更し、幅寄せをして割り込んだ。軽乗用車の男性が同26日にこのサイトに情報を提供し、県警が動画を確認。今月2日に大型トラックの男性から事情を聞き、相手に危険を伴う進路変更をしたとして、交通反則切符を交付した。男性は「入れると思い込み、後方を確認していなかった」と話しているという。
「鬼退治ボックス」への情報提供は運用開始以降、31件。うち17件で動画を確認しているという。