免許偽造はどんな罪?罰則や罪名、バレたときのリスクを解説

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運転免許証は公的な身分証明書であり、その信用性は法律によって厳しく守られています。

しかし、「免許証を偽造したらどのような罪になるのか」「バレた場合にどのようなリスクがあるのか」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。

免許偽造は軽い違反ではなく、刑法に基づく重い犯罪に該当する可能性があります。状況によっては複数の罪が成立し、拘禁刑や罰金刑が科されるケースも少なくありません。

また、発覚後は刑事責任だけでなく、社会的信用や仕事にも大きな影響が及びます。

本記事では、免許偽造に該当する罪名や罰則、実際の判例、バレる理由や発覚後のリスクについて具体的に解説します。

誤解しやすい違法行為との違いもあわせて確認し、正しい知識を身につけてください。

本記事の結論

・免許偽造は有印公文書偽造罪、偽造公文書行使罪、詐欺罪、道路交通法違反などの罪を問われる
・免許偽造がバレる理由は、免許証番号の規則性で不正が発覚する、ICチップやデータ照会で一致しない、記載内容と実在情報が一致しないなど
・免許偽造がバレたときのリスクは、前科がつき就職や転職に影響する、懲戒処分や解雇の可能性がある、社会的信用を大きく失う、事故を起こした場合に保険が使えない

目次

免許偽造はどんな罪になる?

免許証の偽造は単なるルール違反ではなく、刑法や道路交通法に基づく重大な犯罪です。

運転免許証は公的機関が発行する身分証明書であり、その内容や形式は厳格に管理されています。

そのため、偽造や改ざんを行うと「公文書を偽る行為」として扱われ、重い刑事責任を問われます。

免許偽造は一つの行為から複数の罪が成立する「併合罪」となることもあり、結果として刑罰が重くなることも少なくありません。

免許偽造するとどのような罪に問われるのか見ていきましょう。

  • 有印公文書偽造罪
  • 偽造公文書行使罪
  • 詐欺罪
  • 道路交通法違反

有印公文書偽造罪

運転免許証は公安委員会が発行する公文書に該当するため、これを偽造すると有印公文書偽造罪に問われます。

有印公文書偽造罪は刑法第155条に規定されており、公務所や公務員の印章が押された文書を偽造・変造した場合に成立する犯罪です。

たとえば、実在する免許証の内容を書き換えたり、完全な偽物を作成したりする行為が該当します。

運転免許証は本人確認で広く使われるため、偽造は社会的影響が大きいと判断されやすく、厳しく処罰される傾向があります。

以下の表で内容を確認しておきましょう。

罪名 有印公文書偽造罪
根拠法 刑法第155条
対象 公務所・公務員が作成した文書(運転免許証など)
行為 偽造・変造(内容の書き換えや新たな作成など)
法定刑 1年以上10年以下の拘禁刑

このように、有印公文書偽造罪は法定刑も重く、免許偽造の中でも中心となる犯罪です。

軽い気持ちで行った場合でも重大な結果につながるため、リスクの大きさを理解しておきましょう。

偽造公文書行使罪

偽造した免許証を実際に使用した場合は、偽造公文書行使罪に問われます。

この罪は刑法第158条に規定されており、偽造された公文書を本物のように使った時点で成立します。

たとえば、偽造した免許証を提示して本人確認を通過した場合や、イベントの入場時に提示した場合などです。

作成しただけでなく使う行為が別の犯罪として評価されるため、刑事責任がさらに重くなる可能性があります。以下の表で内容を確認しておきましょう。

罪名 偽造公文書行使罪
根拠法 刑法第158条
対象 偽造された公文書(運転免許証など)
行為 偽造文書を本物として使用する行為
法定刑 1年以上10年以下の拘禁刑

このように、偽造しただけでなく使用した場合も重い処罰対象です。

有印公文書偽造罪とあわせて成立するケースも多く、結果として刑罰が重くなることも少なくありません。

詐欺罪

偽造した免許証を使って金銭やサービスを得た場合は、詐欺罪に問われる可能性があります。

詐欺罪は刑法第246条に規定されており、人をだまして財物や利益を得たときに成立する犯罪です。

たとえば、偽造免許証を提示して銀行口座を開設したり、レンタカーを借りたりする行為が該当します。

相手は本物の免許証だと信じて契約やサービス提供を行うため、その信用を利用して利益を得たと判断されます。

以下の表で内容を確認しておきましょう。

罪名 詐欺罪
根拠法 刑法第246条
対象 人の財産やサービス提供
行為 偽造免許証で相手をだまし利益を得る行為
法定刑 10年以下の拘禁刑

このように、免許偽造は文書犯罪にとどまらず、財産犯罪にも発展する可能性があります。行為の内容によっては複数の罪が成立し、刑罰がさらに重くなることもあります。

道路交通法違反

偽造した免許証を使って車を運転した場合は、道路交通法違反にも問われます。特に、実際には免許を持っていない状態で運転していた場合は、無免許運転として処罰されます。

無免許運転は道路交通法第64条で禁止されており、違反した場合は刑事罰の対象です。

偽造免許証を所持していても、正式に取得した免許ではないため、法律上は「免許を持っていない状態」として扱われます。

以下の表で内容を確認しておきましょう。

罪名 無免許運転(道路交通法違反)
根拠法 道路交通法第64条
対象 運転免許を受けていない者
行為 免許がない状態での自動車・バイクの運転
法定刑 3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金

このように、免許偽造は文書犯罪だけでなく、実際の運転行為によって交通違反にも発展します。

複数の罪が重なることで処罰が重くなる可能性があるため、軽視できるものではありません。

免許偽造の判例

免許偽造は実際に検挙されている事例も多く、内容によっては詐欺罪などがあわせて適用されています。

どのような場面で発覚し、どのような罪に問われたのかを具体的なケースをもとに確認します。

  • 偽造免許でイベントに不正入場しようとして逮捕されたケース
  • 偽造免許で銀行口座を開設し逮捕されたケース
  • 無免許運転を隠すために免許を偽造したケース

偽造免許でイベントに不正入場しようとして逮捕されたケース

芸能イベントの入場時に偽造された運転免許証を使用し、不正に入場しようとしたとして逮捕された事例です。

このケースでは、本人確認の際に他人名義の情報が記載された偽造免許証を提示したことで、不審に思った係員が通報し、その場で現行犯逮捕に至りました。

当該人物は転売されたチケットを入手しており、その名義に合わせた偽造免許証を用意していたとされています。

つまり、チケットと身分証の両方を不正に準備し、本人確認をすり抜けようとしたことが問題となったのです。

このような行為は、実際に金銭やサービスを得る前の段階であっても「だまそうとした行為」として詐欺未遂罪が成立します。

また、偽造免許証を提示した時点で、偽造公文書行使罪も問われるでしょう。

本人確認が厳格に行われる場面では、わずかな違和感でも発覚につながります。

不正に入場しようとした行為であっても刑事責任を問われるため、軽い気持ちで行うべきではありません。

偽造免許で銀行口座を開設し逮捕されたケース

偽造した運転免許証を使って銀行口座を不正に開設し、逮捕された事例です。

このケースでは、他人名義の情報を記載した偽造免許証を用いて口座開設を行い、有印公文書偽造罪・偽造公文書行使罪・詐欺罪の疑いで摘発されました。

当該人物は、消費者金融からの借り入れを目的として、SNSを通じて偽造免許証の作成を依頼していたとされています。

つまり、偽造そのものだけでなく、それを利用して金融取引を行ったことで罪が重くなったのです。

さらに、開設した口座が第三者に譲渡され、結果的に特殊詐欺に悪用された疑いもありました。

実際に多額の資金が流入していたとされており、犯罪の影響が拡大したケースといえます。

このように、偽造免許証は単なる本人確認の不正利用にとどまらず、金融犯罪の入口として使われることも少なくありません。

結果として複数の罪が成立し、刑事責任が大きくなる典型的な事例です。

無免許運転を隠すために免許を偽造したケース

無免許で事故を起こした後、その事実を隠すために免許証を不正に取得し、起訴された事例です。

このケースでは、無免許の状態で自動車を運転し追突事故を起こしたうえで、警察の取り調べに対して他人の名前を名乗るなどの虚偽申告を行っていました。

その後、他人名義と自身の顔写真を組み合わせて運転免許証の再発行申請を行い、不正に免許証の交付を受けていたのです。

つまり、事故後の対応として虚偽申請を行い、公的な手続きを悪用したことが問題となりました。

このような行為は、無免許過失運転致傷罪に加え、有印私文書偽造罪や偽造文書行使罪などが成立する可能性があります。

事故による被害に加えて、虚偽申請や身分の偽装といった行為が重なり、刑事責任がさらに重くなる典型的なケースです。

免許偽造と間違われやすい違法行為

免許偽造と似た行為でも、内容によって成立する罪や違法性は大きく異なります。

本人に悪意がない場合でも違反となるケースもあるため、正しく区別して理解しておくことが重要です。

免許偽造と混同されやすい代表的な違法行為について、それぞれの違いを具体的に確認していきましょう。

  • 不正取得:不正な手段で本物の免許を取得する行為
  • 無免許運転:免許を持たずに車を運転する行為
  • 無携帯運転:免許を持っているが携帯せずに運転する行為

不正取得:不正な手段で本物の免許を取得する行為

不正取得とは、虚偽の申請や不正な手段を用いて、本来は取得できないはずの運転免許証を得る行為です。

見た目は正規の免許証であっても、取得の過程に不正があれば違法となります。

たとえば、他人になりすまして試験を受けたり、虚偽の住所や経歴で申請を行ったりするケースです。

この場合、免許証そのものは本物であっても、取得手続きに問題があるため、詐欺罪や有印私文書偽造罪などが成立する可能性があります。

免許偽造との違いは、「免許証自体が偽物かどうか」です。不正取得は正規に発行された免許証を不正に手に入れる行為であり、免許証そのものを作り変える偽造とは区別されます。

無免許運転:免許を持たずに車を運転する行為

無免許運転とは、運転免許を取得していない、または失効・取消しされた状態で車を運転する行為です。免許証の有無に関する違反であり、免許偽造とは性質が異なります。

たとえば、一度も免許を取得していない場合や、免許停止・取消し中に運転した場合です。

また、偽造免許証を所持していたとしても、正式な免許ではないため、法律上は無免許運転として扱われます。

無免許運転は道路交通法で禁止されており、違反した場合は刑事罰の対象となります。

免許偽造のように文書を偽る行為ではありませんが、実際の運転行為によって処罰されることが大きな違いです。

無携帯運転:免許を持っているが携帯せずに運転する行為

無携帯運転とは、運転免許を取得しているにもかかわらず、運転時に免許証を携帯していない状態です。

免許自体は有効であるため、無免許運転や免許偽造とは性質が大きく異なります。

たとえば、免許証を自宅に置いたまま運転した場合や、財布を忘れて携帯していなかった場合などです。

この場合、本人に運転資格はあるため重大な犯罪ではありませんが、道路交通法に基づく違反として扱われます。

無携帯運転は比較的軽い違反とされており、反則金の対象となる行政処分にとどまるのが一般的です。

免許偽造のように刑事責任が重く問われる行為とは異なるため、混同しないよう注意が必要です。

免許偽造がバレる理由

偽造した免許証は一見すると本物のように見える場合もありますが、実際にはさまざまな要因で発覚しています。

免許偽造がバレる主な理由について具体的に確認していきましょう。

  • 免許証番号の規則性で不正が発覚する
  • ICチップやデータ照会で一致しない
  • 記載内容と実在情報が一致しない
  • 印字やレイアウトの違和感で発覚する

免許証番号の規則性で不正が発覚する

運転免許証に記載されている番号には一定の規則があり、ランダムに割り振られているわけではありません。

そのため、適当に作成した番号や形式が異なる番号は、不正として見抜かれる可能性があります。

免許証番号には、交付年や都道府県コード、再発行回数などに関する情報が含まれています。

これらのルールに合致していない場合、専門知識を持つ担当者であれば違和感に気づくケースが多いです。

特に金融機関やレンタカー会社など、本人確認を厳格に行う場面では、番号の整合性も確認されることがあります。

外見だけを似せた偽造では通用せず、細かな情報の不一致から発覚する典型的なパターンといえます。

ICチップやデータ照会で一致しない

現在の運転免許証にはICチップが内蔵されており、券面に記載された情報と内部データが一致する仕組みになっています。

そのため、外見だけを似せた偽造免許証であっても、ICチップの情報を確認されると不一致が発覚します。

金融機関や携帯電話会社などでは、専用の端末でICチップの情報を読み取り、本人確認を行うことが一般的です。

この際、氏名や住所などのデータが一致しない場合、不正と判断される可能性が高いです。

また、警察による照会ではデータベースと照合されるため、そもそも登録情報が存在しない場合や内容が異なる場合もすぐに発覚します。

見た目が本物に近くても、内部データまで一致させるのは難しく、発覚につながりやすいポイントです。

記載内容と実在情報が一致しない

偽造免許証では、記載されている情報と実在する人物の情報が一致しないケースが多くあります。このような不一致は、本人確認の過程で発覚する代表的な原因です。

たとえば、氏名や住所、生年月日などが実在しない組み合わせになっていたり、提示した人物と顔写真が微妙に異なっていたりする場合、不審に思われやすくなります。

特に対面での本人確認では、書類と実際の人物を照らし合わせるため、違和感があるとその場で確認が行われます。

また、企業や金融機関では、提出された情報をもとに別の書類やデータと照合することも少なくありません。

この際に整合性が取れないと、不正が疑われる可能性が高まります。些細な違いであっても積み重なると発覚につながるため、偽造は見抜かれやすい行為といえます。

印字やレイアウトの違和感で発覚する

偽造免許証は一見すると精巧に見える場合でも、印字の質やレイアウトの細部で違和感が生じることがあります。

こうした微妙なズレが、不正発覚のきっかけになるケースは少なくありません。

たとえば、文字のフォントや太さ、配置のバランスが本物と異なる場合や、ホログラムや透かしの再現が不十分な場合などです。

公式の免許証は高度な技術で作られているため、完全に再現するのは難しく、細部に差が出やすいです。

また、本人確認に慣れている担当者は、日常的に多くの免許証を確認しているため、わずかな違いにも気づきやすい傾向があります。

このような視覚的な違和感から不審に思われ、詳しい確認や通報につながることもあります。

免許偽造がバレたときのリスク

免許偽造が発覚した場合、刑事罰だけでなく、仕事や生活にも大きな影響が及びます。

単に罰金や拘禁刑を受けるだけでなく、その後の人生にも長期的な不利益が生じる可能性があります。

軽い気持ちで行った行為でも、結果として取り返しのつかないリスクにつながることも少なくありません。

免許偽造がバレた場合にどのような影響があるのかを具体的に確認していきましょう。

  • 前科がつき就職や転職に影響する
  • 会社に発覚すると懲戒処分や解雇の可能性がある
  • 社会的信用を大きく失う
  • 事故を起こした場合に保険が使えない
  • 損害賠償の負担が大きくなる

前科がつき就職や転職に影響する

免許偽造が発覚して有罪判決を受けると、前科がつく可能性があります。前科は一定期間残るため、就職や転職の場面で不利に働くケースがあります。

特に、身分証明書の信用性に関わる犯罪は、企業からの信頼に影響しやすいです。

金融機関や公的機関、個人情報を扱う職種などでは、採用時のチェックで問題視されることもあります。

また、職種によっては資格の取得や登録に制限がかかる場合もあります。一度前科がつくと、その後のキャリアに長く影響する可能性があるため、軽視できるものではありません。

会社に発覚すると懲戒処分や解雇の可能性がある

免許偽造が発覚すると、刑事責任だけでなく、勤務先にも影響が及びます。特に、逮捕や起訴といった事実が明らかになると、会社側が懲戒処分を検討するケースが多いです。

企業は従業員の信用やコンプライアンスを重視しているため、公的書類の偽造といった重大な違反行為は重く評価されます。

その結果、減給や出勤停止といった処分にとどまらず、懲戒解雇となることも少なくありません。

また、業務で運転を行う職種や、身分証の提示が必要な業務に従事している場合は、業務継続が難しくなることも考えられます。

刑事事件と社内処分が重なることで、生活への影響はさらに大きくなります。

社会的信用を大きく失う

免許偽造は公的な身分証明書の信用を損なう行為であり、発覚すると社会的信用を大きく失います。

逮捕や起訴の情報が周囲に知られると、職場や取引先、知人からの評価にも影響が及びます。

特に、インターネットやSNSで情報が拡散されると、短期間で広く知られてしまうものです。

一度広まった情報は完全に消すことが難しく、その後の人間関係や生活にも影響が残ることがあります。

また、信用が低下すると、住宅の契約やローンの審査などにも影響することがあります。刑事罰だけでなく、日常生活のさまざまな場面で不利益が生じることにも注意が必要です。

事故を起こした場合に保険が使えない

偽造した免許証で運転していた場合、事故を起こしても自動車保険が適用されません。

保険は「正当な運転資格があること」を前提としているため、無免許状態と判断されると補償の対象外です。

たとえば、任意保険では契約条件に違反していると判断されると、保険金が支払われないケースがあります。

また、自賠責保険についても、重過失と判断された場合には支払額が減額される可能性があります。

保険が使えない場合、修理費や治療費、慰謝料などをすべて自己負担しなければなりません。

事故による損害が大きいほど経済的な負担も重くなるため、非常に大きなリスクといえます。

損害賠償の負担が大きくなる

偽造免許で運転して事故を起こした場合、損害賠償の負担が大きくなる傾向があります。

保険が適用されない、または制限されることで、本来は保険会社が負担するはずの費用を自己負担しなければならないためです。

交通事故では、車両の修理費だけでなく、治療費や休業損害、慰謝料などさまざまな費用が発生します。

人身事故となった場合は賠償額が高額になりやすく、数百万円から数千万円規模になることも少なくありません。

さらに、支払いが難しい場合には分割払いや強制執行といった法的手続きに発展する可能性もあります。

経済的な負担が長期間続くこともあるため、生活への影響は非常に大きいといえるでしょう。

偽造された免許証はどのように悪用されるのか

偽造免許証は単に身分証明を偽るだけでなく、さまざまな場面で不正利用されるおそれがあります。

知らないうちに犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、具体的な悪用例を理解しておくことが重要です。

偽造された免許証がどのように使われるのかを具体的に確認していきましょう。

  • レンタカーや車の契約で不正に利用される
  • 身分証明書として本人確認をすり抜けるために使われる
  • 無免許運転をごまかすために使用される

レンタカーや車の契約で不正に利用される

偽造免許証は、レンタカーの貸し出しや車両の契約時に不正に利用されるケースがあります。

これらの手続きでは運転免許証の提示が必須となるため、本人確認をすり抜ける目的で使われることがあります。

たとえば、他人名義の偽造免許証を使ってレンタカーを借り、そのまま返却しない、あるいは事故を起こしても責任を回避しようとするケースです。

このような行為は、詐欺罪や横領罪などに発展する可能性があります。

また、カーリースやローン契約でも身分証明書として免許証が求められるため、不正契約に悪用されるリスクもあります。

契約トラブルが発生すると、被害が拡大しやすい点にも注意が必要です。

身分証明書として本人確認をすり抜けるために使われる

偽造免許証は、さまざまな場面での本人確認を突破する目的で利用されることがあります。

運転免許証は信頼性の高い身分証明書として広く使われているため、提示するだけで本人確認が完了するケースも少なくありません。

たとえば、携帯電話の契約や銀行口座の開設、各種サービスの登録時などに使用されることがあります。

これにより、本来の本人になりすまして契約を行い、不正にサービスを利用することが可能です。

このような行為は詐欺罪や不正アクセス関連の犯罪に発展するおそれがあり、被害が拡大しやすいのが特徴です。

本人確認をすり抜ける目的での利用は重大な犯罪につながるため、厳しく取り締まられています。

無免許運転をごまかすために使用される

偽造免許証は、無免許運転を隠す目的で使われるケースもあります。本来は運転資格がないにもかかわらず、免許を持っているように見せかけるために利用されます。

たとえば、警察の検問や事故後の確認時に偽造免許証を提示し、無免許である事実を隠そうとするケースです。

しかし、照会や確認が行われると情報の不一致が発覚し、結果として違反が明らかになります。

このような行為は、無免許運転に加えて偽造公文書行使罪などが成立する可能性があります。

違反を隠そうとした行為がさらに罪を重ねることにつながるため、リスクはより大きくなるでしょう。

偽装免許証に関するよくある質問

偽装免許証に関するよくある質問を紹介します。

  • 免許偽造は執行猶予になる?
  • 偽造免許証の見分け方は?
  • 免許偽造は通報されるとどうなる?
  • 免許偽造は何罪?罪名は?
  • 免許偽造の時効はどれくらい?

免許偽造は執行猶予になる?

免許偽造で有罪となった場合でも、必ずしも実刑になるとは限りません。

初犯であり、被害が軽微である場合や反省の態度が認められる場合には、執行猶予が付く可能性があります。

ただし、有印公文書偽造罪は法定刑が重く、内容によっては実刑判決となるケースも少なくありません。

特に、偽造免許を使って詐欺行為を行っていた場合や、被害が大きい場合は、執行猶予が付かない可能性が高くなります。

最終的な判断は、犯行の内容や回数、被害の程度、前科の有無などを総合的に考慮して決まります。

同じ免許偽造であっても状況によって結果が大きく異なることには注意しましょう。

偽造免許証の見分け方は?

偽造免許証は精巧に作られている場合もありますが、いくつかのポイントを確認すると違和感に気づけます。特に、外観だけでなく情報の整合性まで確認することが重要です。

たとえば、文字のフォントや配置が不自然でないか、ホログラムや透かしが正しく再現されているかをチェックすると判断材料になります。

また、免許証番号の規則性や記載内容に不自然な点がないか確認することも有効です。

さらに、ICチップの読み取りや公的なデータ照会を行えば、より確実に真偽を判断できます。

少しでも不審に感じた場合は、安易に受け入れず、専門機関や警察に相談することが重要です。

免許偽造は通報されるとどうなる?

免許偽造が通報されると、警察による捜査が行われ、事実関係が確認されます。状況によっては事情聴取や任意同行が求められ、そのまま逮捕に至るケースも少なくありません。

特に、偽造免許証を実際に使用していた場合や、詐欺行為などと結びついている場合は、証拠がそろいやすく、刑事事件として扱われる可能性が高くなります。

また、現行犯や証拠が明確な場合は、その場で逮捕されることもあります。

その後は、検察による起訴・不起訴の判断が行われ、起訴された場合は刑事裁判に進むといった流れです。

軽い気持ちで行った行為でも、通報をきっかけに刑事責任を問われる流れになるため、影響は非常に大きいといえます。

免許偽造は何罪?罪名は?

免許偽造は一つの罪名に限定されるものではなく、行為の内容に応じて複数の犯罪が成立します。代表的なものは、有印公文書偽造罪と偽造公文書行使罪です。

さらに、偽造した免許証を使ってサービスを受けたり契約を行った場合は、詐欺罪が成立する可能性もあります。

また、偽造免許で運転していた場合は、無免許運転として道路交通法違反も加わります。

このように、免許偽造は状況によって複数の罪が重なるケースが多く、結果として処罰が重くなる犯罪です。

どの罪が適用されるかは具体的な行為によって判断されるため、一概に一つの罪だけで済むとは限りません。

免許偽造の時効はどれくらい?

免許偽造に関する時効は、成立する罪名によって異なります。

たとえば、有印公文書偽造罪や偽造公文書行使罪は比較的重い犯罪に分類されるため、公訴時効も長く設定されています。

一般的に、有印公文書偽造罪や偽造公文書行使罪の公訴時効は「10年」です。

また、詐欺罪についても同様に「10年」となるのが原則です。一方で、無免許運転などの道路交通法違反は、これより短い時効が適用されるケースがあります。

時効は犯罪行為が終わった時点から進行するため、継続的に不正行為を行っていた場合は、その終了時点が基準となります。

いずれにしても、長期間にわたって責任を問われる可能性があることには注意が必要です。

まとめ

免許偽造は、有印公文書偽造罪や偽造公文書行使罪などに該当する重大な犯罪です。

状況によっては詐欺罪や道路交通法違反も成立し、複数の罪が重なることで刑罰が重くなることもあります。

また、発覚した場合は刑事罰だけでなく、前科がつくことによる就職への影響や、会社での処分、社会的信用の低下など、生活全体に大きな影響が及びます。

事故時の保険不適用や高額な損害賠償といった経済的リスクも無視できません。

免許証は公的な身分証明書として高い信頼性を持つため、その偽造は重く扱われます。軽い気持ちで行う行為ではなく、重大な結果を招く可能性があることを理解しておきましょう。

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